NIジャパン メールマガジン


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◆NIジャパン メールマガジン◆ 第161号 2016.3.13

【1】ニュー・インターナショナリスト・マガジン
最新号<2016年3月号> 英語版
Saudi Arabia and the West: Blood Brothers
サウジアラビアと西側諸国 ― その深い関係

※4月号特集予定:Forests(森林)

【2】NIオンラインリポート
1)読書会を開いて逮捕(アンゴラ)
2)散らかった海のお掃除(オランダ)
3)黒い金がとれる国の貧困

【3】NIジャパンからのお知らせ
1)3.11から5年、あのときのRFJを読む
2)NIジャパンブログができました
3)イベントのお知らせ

★お得なまとめ買いセールは3月31日までです。
 お忘れなく〜。
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【1】最新号<2016年3月号> 英語版
Saudi Arabia and the West: Blood Brothers
サウジアラビアと西側諸国 ― その深い関係
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サウジ政権は、この雑誌を好ましく思わないだろう。
そして、この国の富と妄想癖を利用しようとへつらう
西側諸国も、サウジと同じように考えていることだろ
う。あるツイッターのユーザーは、詩人のアシュラフ
・ファヤドが「無神論を広め、預言者を冒とくした」
罪で死刑判決を受けた後、サウジ政権をISIS(イスラ
ム国)になぞらえた。するとサウジの法務大臣は、こ
のユーザーに対し訴えると脅しをかけた。この国では、
当局の許可無しに外国のジャーナリストに話をするこ
とは違法で、話した内容によってはすぐに投獄される
可能性もある。今回、ジュリアン・アサンジへのイン
タビューを掲載したが、サウジ政権と西側諸国政府の
どちらにとっても不愉快なものであることは間違いな
い。彼は最新のプロジェクト、サウジリークスについ
て話してくれたのだ。今月も盛りだくさんの内容でお
届けする。

http://www.ni-japan.com/webold/toc490.htm


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【2−1】NIオンラインリポート
読書会を開いて逮捕(アンゴラ)
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普通は、単に民主主義について話しただけで、クーデ
ターを画策したと訴えられることはない。それが現実
になって身に降りかかったのは昨年6月、アンゴラの
首都ルアンダの書店で議論の場を設けたとして逮捕さ
れた15人の政治・人権活動家たちである。

彼らは、非暴力の抵抗について書かれた米国の政治学
者ジーン・シャープ著『独裁体制から民主主義へ―権
力に対抗するための教科書』の読書会を開いたことを
理由に、クーデター準備からジョゼ・エドゥアルド・
ドス・サントス大統領暗殺に至るまで幅広い罪を着せ
られた。

多くの社会問題の責任がアンゴラ支配層のエリートに
あることを訴えるため、計17人活動家たちがキャンペ
ーンを行っていた。その彼らに対する見せしめの裁判
が昨年11月に始まった。被告人のうち数人は、彼らへ
の扱いに対して不満を訴えてハンガーストライキを実
施。その中のひとりが有名なラッパーのルアティー・
ベイラオで、36日間ハンガーストライキを行った。こ
のベイラオの行動は、「今すぐ自由を!」と求める抗
議が世界中でわき起こるきっかけとなった。そして、
政府がクリスマス直前に、活動家たちを刑務所から自
宅監禁に移したのは、このことが関係しているのかも
しれない。

36年以上にわたって権力を握るドス・サントス大統領
の政権は、独裁主義で誤った統治を行ってきたと長い
間批判を浴びてきた。アンゴラでは、人権や市民の自
由に対するはなはだしい侵害は日常茶飯事である。

30年あまりにおよぶ国を荒廃させた内戦(1975-2002)
の後、現在アンゴラはアフリカで経済成長が最も著し
い国のひとつで、その原動力は豊富な天然資源、特に
石油である。

しかしドス・サントスは、この新たな石油による富を
権力掌握のために使用している。GDP(国内総生産)
からすれば「中所得国」にあたるアンゴラだが、5歳
未満児の死亡率は世界で最も高い水準にある。

この活動家たちの件は、アンゴラの極端な不公正と残
忍な統治を世界に知らしめるのに役立った。彼らは、
市民からの支援を受けて救済されるべき人々なのだ。

http://bit.ly/1PDKWTc

by Marc Herzog

※2016年3月号NI490 p6「Jailed for reading
(ANGOLA)」の翻訳です。


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【2−2】NIオンラインリポート
散らかった海のお掃除(オランダ)
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世界の海からプラスチックを取り除くための意欲的な
プロジェクトが、まもなく開水域で初めて行われる。

海のゴミ問題に取り組む組織オーシャン・クリーン・
アップの研究者らは、オランダ沿岸23キロメートルの
場所に、100キロメートルにおよぶ浮遊式フェンスを
設置する予定だ。

これは、世界の数百万キロメートルの海を覆うゴミの
除去活動にとって、革命的な手段となる可能性がある。

浮遊式フェンスは、海に浮かぶプラスチックゴミを探
すのではなく、潮流を利用してゴミを運ばせることを
可能にするものだ。

このテストでは、動きを検知するモーションセンサー
と監視機能を備えたフェンスを使い、荒れた海と強い
潮流がもたらすゴミ回収への影響を検証する。もし成
功すれば、2016年内に日本で2回目のテストが実施さ
れる予定だ。

このプロジェクトは、オランダの起業家ボヤン・スラ
ットが考案し、ずっと以前から環境保護主義者の懸案
となっていた課題に応えるものだ。

この研究の資金として、スラットは2014年に200万ド
ルを超える資金を集めた。これは、非営利のクラウド
ファンディングの史上最高額である。

http://theoceancleanup.com

by Beulah Maud Devaney

※2016年3月号NI490 p9「Ocean litter-pick
(NETHERLANDS)」の翻訳です。


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【2−3】NIオンラインリポート
黒い金がとれる国の貧困
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「裕福なサウジ」。この2つの単語は常に結びついて
いるように思える。しかし、ポール・アアツとキャロ
ライン・ローラントは、ほとんど隠されている別の現
実に光を当てた。


オンライン番組Mal3ob3lena(Malob Aleyna、私たち
はだまされているの意)で、ドキュメンタリー「サウ
ジアラビアの貧困」が放映された。これは、首都リヤ
ドの郊外5キロメートルにあるスラムに住む極端に貧
しい人々を取り上げた内容だ。

荒れ果てて密集している家々、不衛生な通りにはゴミ
が散乱し、ぼろを着た子どもたちが遊んでいるが、中
にははだしの子どももいる。

地元のイスラム教の指導者は、子どもたちは町で麻薬
を売るために利用されていると語った。さらには、純
粋に生活のために、父親は自分の娘たちに売春をさせ
ている。

このドキュメンタリーで扱った内容は、2011年の放映
の数週間後に監督が刑務所送りになるほど微妙なもの
だった。

しかしまた、「給料だけではやっていけない」という
ハッシュタグで実施されたツイッターのキャンペーン
も、2013年夏の最初の2週間で1,000万回ツイートされ、
黒い金がとれる国の貧困に注目を集めるものとなった。

 統計

サウジアラビアと言えば、膨大な原油埋蔵量や、宮殿
のような豪華マンションを米国、スペイン、ロンドン
に所有するスーパーリッチのエリートがいることで知
られている。

しかし、ひとり当たりの国内総生産(GDP)は
5万2,300ドルで、近隣のカタール(13万7,200ドル)
やクウェート(7万700ドル)、アラブ首長国連邦
(6万6,300ドル)ほどの金持ちではない。
[訳注:日本のGDPは3万6,230ドル(2014年)]

だが、国内の収入格差は劇的なほどだ。

サウジの1世帯当たりの収入は月3,800ドルで、1世帯
の平均人数は6人である。

社会サービス省の公式統計によれば、貧困ラインは1
カ月あたり480ドルとなっている。ダーランにあるキ
ング・ファハド石油・鉱物大学の主要な経済学者のひ
とりは、独自に計算を行った。「政府の統計はまった
く信頼できません。私は、国民の35%は月533ドルよ
りもずっと少ない額でやっていかなくてはならないレ
ベルだと考えています。彼らは貧しいのです」

これらの数字は、先日リヤドで行った経済専門家たち
とのインタビューでも確認された。

極貧生活の人々もいて、そのような人々はアジール、
ジザン、ナジランなど顧みられることのない地方に暮
らすが、大都市に暮らす人々もいる。リヤドのアルス
ワイジ、ジャラディヤ、アルシマイシや、ジェッダの
アルカランティナ、アルロワイス、アルサラマといっ
たスラムについては、どこも同じような状況で劣悪な
評判が耳に入る。そこには極貧のサウジ人だけでなく、
外国人労働者も住んでいる。いくつかの情報源によれ
ば、外国人労働者の平均的月収は266ドルだという。

スラムの端を通る町の中心に向かう道路沿いでは、主
に体を覆った女性の物乞いの姿が日常の風景となって
いる。また、Youtubeにアップされた別のドキュメン
タリーでは、サウジ人女性が慈善団体の建物の外で自
分の状況を説明している様子が写されていた。彼女は、
離婚した4人の娘たち(それぞれ4人〜7人の子どもが
いる)と一緒に老朽化した家にぎゅうぎゅうの状態で
住む。この家族の月収は372ドルだが、家賃は298ドル
に値上げされた。彼女は言った。「他の人々のように
食べ、暮らしてみたいのです」

 移民労働者と失業中のサウジ人

貧困問題の大部分を占めるのは雇用問題である。公式
統計では、失業率は男性11.7%、女性32.8%と比較的
低い。しかし専門家は、オフレコではより高い数字を
口に出す。石油企業ARAMCOの上級幹部(匿名を希望)
によれば、それは27〜29%近くで、20〜24歳の若者で
は33%に増加しており、24〜29歳では38%となってい
るとのことだ。

もし人口の3割を占める900万人の外国人労働者を帰国
させれば、もしかすると貧困問題は解決するのかもし
れない。いや、そういう話は机上の論理だ。現実は違
う。失業者中のサウジ人が、外国人労働者が従事する
ような仕事に必要な技能や意欲を持っていることはま
れである。

長い間政府は、外国人労働者の人数を制限してサウジ
人の就労者を増やそうとしてきた。その解決のために、
10年前に外国人の割合を人口の5分の1に削減すること
を決めたが、それは現在のところうまくいっていない。

チュニジア、エジプト、近隣のイエメンの不満を抱え
た若者たちが政権を倒そうと町に繰り出した2011年以
降、サウジではHafiz(激励)やLiqaat(遭遇)など、
雇用者とサウジ人求職者を結びつけるためのさまざま
なプログラムが行われた。Hafizプログラム参加者に
は、仕事に就くまで月400ドルの手当が支払われる。
特にNitaqat(領域)プログラムは、外国人労働者を
サウジ人に置き換えることを目的としたものである。

2015年12月『サウジ・ガゼット紙』は、民間セクター
では170万人のサウジ人が働き、同セクターの労働力
の17%に上ることを報道した。これは、公共セクター
の2倍である。

 女性肌着とサッチャリズム

ジェンダー不平等、そして厳しい文化的、宗教的な分
離の規則のせいで、女性の労働者の割合は人口比とは
不釣り合いに低くなっている。しかしこの問題も、
Gloworkという就職支援会社を立ち上げた若き起業家
カリド・アルコデイアーが取り組んでいる。

彼は、女性肌着店の販売員として女性を雇うところか
ら始めた。聖職者たちから猛反発があるものの、政府
はこれを容認している。先日のインタビューでアルコ
デイアーは、民間セクターで働く女性の数が2010年の
4万8,000人から2015年には50万4,000人に増えたと誇
らしげに語った。保守的な家族の抵抗も、何としても
必要とされる給料を娘たちが持って帰ってくるように
なるにつれ消えていった。

Gloworkの成功にもかかわらず、サウジ人の多くが悲
惨な状況に直面しており、そしてまた直面し続けてい
くことになるだろう。

保健医療と教育は、質が低いこともたびたびだが、確
かに無料である。また最近までは、水、電気、ガソリ
ンは高い割合で補助金が投入されていた。

しかし一般的なサウジ人にとって、状況は悪化しつつ
あると言えるだろう。新たな緊縮予算が発表されたが、
原油価格の急落によって生じる赤字の可能性をにらみ、
補助金は削減されている。

皮肉なことに、サウジ人が買う際のガソリン価格が50
%値上がりし、懸念はすでに現実となっている。間も
なく水と電気もこの後に続くだろう。

これらの方針は、最貧層に最も重くのしかかりそうだ。
英国の『エコノミスト』誌のインタビューにムハンマ
ド・ビン・サルマーン副皇太子は、「補助金の恩恵を
受けているのは中流層以下の20%である」と述べてい
るが、これは現実を直視していないものだ。

彼は、彼の政策は「サウジアラビアにとってのサッチ
ャー革命」考えてもいいものかと尋ねられた時、「ま
さにその通り」と答えた。
[訳注:サッチャリズム(Thatcherism)とは、1980
年代に英国のサッチャー首相が実践した経済再生のた
めの処方箋で、財政規律、民営化、規制緩和などで小
さな政府を目指した。]

もしもそうなのであれば、サウジアラビアの持たざる
人々にとって、今後の見通しは厳しい。

ポール・アアツ
オランダのアムステルダム大学で国際関係学を教えて
いる。
キャロライン・ローラント
オランダの日刊紙『NRC Handelsblad』の中東担当と
して30年のキャリアを持つ。
この2人の共著で昨年"Saudi Arabia: A kingdom in
peril"(Hurst, 2015)が出版された。


※2016年3月号NI490 p20-21「Poverty in the land
of black gold」の翻訳です。


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【3−1】NIジャパンからのお知らせ
3.11から5年、あのときのRFJを読む
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震災から5年が過ぎ、当時感じたことや考えたこと、
あるいは印象に残ったことや気になったことも、だい
ぶ記憶が薄れてきた部分もあると思います。

震災直後、そしてしばらくの間は、日本が震災前に戻
ることはあり得ないと多くの人が考えていたと思いま
す。

しかし、官僚と企業の都合による住民不在の復興プロ
ジェクトから原発再稼働まで、「日本が取り戻されつ
つあります」。

震災の後に発行した2011年4月号のReporting from
Japan(日本での動き)震災特別編では、「思いを形
に」と題して、NGOの取り組みを紹介しました。

あの時期、みな何を見つめ、考え、動いていたのか、
この特別編を読んで薄れた記憶を取り戻してみましょ
う。
http://www.ni-japan.com/webold/jbody441.htm#nijeqr


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【3−2】NIジャパンからのお知らせ
NIジャパンブログができました
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「NIジャパンブログ」を作りました。
http://nijapan.blog.fc2.com

今後はこのブログに、オンラインリポート、イベント
のお知らせ&報告、その他のお知らせや記事などを掲
載していきます。

現在、先月のメルマガに掲載した次の3つのリポート
が掲載されていますので、ぜひご覧ください。
・世界的な難民危機 ― その事実
・実践がともなわない法律(ケニア)
・完全菜食主義のベーカリーがオープン(パレスチナ)

また、ブログにはツイッターやフェイスブックのボタ
ンもありますので、記事の拡散にもご協力ください。


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【3−3】NIジャパンからのお知らせ
イベントのお知らせ
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昨年11月に実施した写真のワークショップを、4月と5
月に行うことになりました。

<1回目>4月24日(日)14:00〜16:30
<2回目>5月15日(日)14:00〜16:30
<会場>どちらも池袋の豊島区民センター

今回は、1回目に講義と町の写真撮影をし、2回目は撮
影した写真の講評とワークショップという内容です。

詳細は、今月中にブログやツイッターで、来月初めに
は次号のメルマガでお知らせしますので、関心のある
方は今からぜひ日程を抑えておいてください。

前回の案内と報告はこちらです。
http://www.ni-japan.com/report/event/event151115.htm




≪また来月もお楽しみに≫

■ニュー・インターナショナリストについて■

ニュー・インターナショナリスト(エヌアイ)は、途
上国と先進国の間に横たわる南北問題について広く世
界に問いかけるため、英国の非営利団体(オックスフ
ァム、クリスチャン・エイド、キャドバリー財団、ラ
ウンツリー財団)の支援によって1973年に創刊された
国際情報月刊誌です。1980年代からは協同組合となり、
独立メディアとして活動しています。草の根の活動か
ら国際的な動きまで、欧米主要メディアとは異なる切
り口で世界を伝え分析する、オルタナティブなメディ
アです。

詳しくはこちら
http://www.ni-japan.com/jintro.htm


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ニュー・インターナショナリスト・ジャパン
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東京都渋谷区神宮前5-42-7 本田マンション301
TEL/FAX:03-6873-5935
 http://www.ni-japan.com
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 http://www.newint.org/blog/japan/
【当メルマガやNIマガジンに関する
 ご意見、ご感想をお寄せください】
 mlmag■ni-japan.com(■を@に変更)
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