ダルフールのためのアクション Don't ignore Darfur
- Take action

New Internationalist No.401
June 2007 p20

ダルフールを守るための国際的なキャンペーンが広がっている。あなたも何かできることを見つけてみよう。

自分たちの政府へ圧力をかける


2005年、国連加盟国は、ジェノサイド(大量殺りく)、民族浄化、戦争犯罪、人道に対する罪から国民を「守る義務」を負っていたのは国家であることを認めた。そして、国家がその責任を果たせないときは、「国際社会」が責任負い、介入する権利があるとの見解で一致した。それぞれの国がその責任を果たすように、あなたの国の政府に手紙を書いて訴えてみよう。その中には、次のようなポイントを入れよう:
・民間人と人道支援団体スタッフの保護が任務として含まれたより大規模な平和維持部隊をダルフールに送る。[訳注1]
・チャド―スーダン国境において国際社会の存在感を示す。
・スーダン政府高官の移動の禁止や資産の凍結といった限定的な制裁を課す。
・ダルフールの市民社会の代表が完全に含まれるように、より幅広い平和交渉を支持する。
・ダルフールで人道に対する罪を犯した疑いのある多くの個人に対する国際刑事裁判所の起訴と、彼らを引き渡すようにスーダン政府へ圧力をかける。


「ダルフール行動デー」運動に参加する

2007年4月28日、3回目の「ダルフール行動デー」が35カ国で行われた。ストックホルム(スウェーデン)からダルエスサラーム(タンザニア)、そしてロサンゼルスまで、445を超えるイベントが開催された。ダルフールの人々との連帯と、殺りくを止めることのできない自分たちの政府へのいらだちを示すため、集会、デモ行進、「ダイイン」[訳注:死者のように寝ころんで抗議を示す]、会合、座り込みが行われた。

あなたの国ではどんなイべントが行われるのか、次回のダルフール行動デーの予定を確認してみよう。www.globefordarfur.org


中国へ圧力をかける

国連がダルフールに対して決定的な行動を起こす上で、最大の障害となってきたのがスーダン政府を支える中国の存在である。米国の活動家は、2008年に北京で行われるオリンピックに狙いを定め、中国政府の姿勢を変えるためのキャンペーンを開始した。このキャンペーンはある程度の効果を上げたようである。

2007年3月28日、映画スターのミア・ファローが『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙に寄せた内容は、誰にもまして強い調子のもので、北京オリンピックを「ジェノサイドオリンピック」と呼び、このオリンピックの公式な「芸術アドバイザー」であるスティーブン・スピルバーグ
[訳注2]をナチスの映画監督レニ・リーフェンシュタールになぞらえた。心外に思ったスピルバーグは、中国政府に手紙を書いた。このオリンピック(中国の新しい超大国としての地位を世界に示すためのイベント)の評判に傷がつくことを心配した中国政府は、3,000人の国連平和維持部隊を受け入れるようスーダン政府に伝えたようだ。

スーダンはそれを受け入れた。キャンペーンに関するより詳しい情報は、次のウェブサイトを参照のこと。www.sudanreeves.org


ダルフールからの難民認定申請者を支援する

暴力から逃れて家を追われたダルフール人のほとんどは、ダルフール内か隣国チャドのキャンプに逃れている。しかし中には他の国に逃れて難民として申請している人もいる。

昨年英国では、1,000人のダルフール人が難民認定を求めたが、そのうち半数弱の人々が申請を認められずに強制送還され、彼らが逃げ出してきた元のスーダン政府に引き渡された。そのような人々の中には、帰国後に拷問を受けた人もいることが判明した。(1) そのため英国の裁判所(High Court of Appeal)は、2007年4月に英国政府が3人のダルフール人の難民認定申請者を強制送還しようとしたのを差し止めた。

英国におけるダルフール人の難民認定申請者に関するキャンペーンについて詳しくは、www.protectdarfur.orgを参照のこと。


(1) Sarah Maguire, ‘Safe as Ghost Houses: Prospects for Darfur African survivors removed to Khartoum’, The Aegis Trust, June 2006.

訳注1:2007年6月17日スーダン政府は、国連の平和維持部隊を無条件で受け入れることに合意した。これを受けてアフリカ連合と国連は、2万人規模の部隊の派遣準備に入った。また日本政府は、自衛隊派遣の可能性について検討を始めた。

訳注2:2008年2月、結局スピルバーグは、スーダンに対する中国の働きかけが不十分であるとし、北京オリンピックの芸術顧問を辞退した。詳しくは、Variety Japanのスピルバーグ降板の理由とそれに対する中国の反論の記事を参照。


ダルフールに関するキャンペーンを行っている団体

世界
Amnesty International
Human Rights Watch
International Crisis Group
International Refugee Rights Initiative
Medecins Sans Frontieres
Oxfam International

アフリカ
Cairo Institute for Human Rights Studies
Darfur Consortium
Justice Africa

オーストラリア
Darfur Australia Network

英国
Waging Peace
Protect Darfur

カナダ
Save Darfur Canada

スーダン
Sudan Human Rights Organization
Sudan Organization Against Torture

米国
Genocide Intervention Network
Save Darfur Coalition
Sudan Divestment Taskforce

その他の団体/情報源
Darfur Relief and Documentation Centre
European Coalition on Oil in Sudan
Sudan Tribune
Sudan Watch
UN Sudan Information Gateway


★日本の団体のリンクはこちら

 

 


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