ソリウッド:新しい映画産業中心地の誕生
p7「Birth of Sollywood」の翻訳

『神は偉大なり』の誤解を解くために

p8 「Allahu Akbar misunderstood」の翻訳

New Internationalist No.458
December 2012

ソリウッド:新しい映画産業中心地の誕生

長い内戦によって極度の貧困と失業が激増したシエラレオネ。復興の途上にあるこの国で、できたばかりの映画産業が多くの人々に一筋の希望をもたらしている。ソリウッド(インドのボリウッドやナイジェリアのノリウッド同様、米国のハリウッドからつけられた名称)と呼ばれ、ある俳優は「……シエラレオネ人にとって、自分たちの物語を良い経験も悪い経験も語ることができる」チャンスであると述べている。「私たちは誰よりもうまく自分たちの物語を語ることができるのです」

300社以上の制作会社が設立され、映画撮影のロケ隊やオーディションもにわかにいろいろな所で見かけるようになり、映画ポスターは町のあちこちに貼られ、新作が次から次へと上映されている。

ナイジェリアでは、映画産業は農業の次に大きな産業で、その売り上げは年間2億ドルから3億ドルの間くらいだ。しかしシエラレオネでは、美しい自然とユニークな人々には事欠かないものの、資金と近代的な機材や映画制作技術の不足が足かせとなっている。また現在、映画市場は限定的だ。できたての映画産業が独り立ちできるようになるには、近隣諸国と競争していけるように、海外の技術、プロデューサー、資金提供者、俳優の関心を引く必要がある。一方で、この国で初めての映画制作学校の設立の話も出ている。

以上のような課題が解決されれば、映画産業がこの国の開発において主要な役割を果たす可能性もあるだろう。

Seray Bangura




『神は偉大なり』の誤解を解くために

マンチェスターからマダガスカルまで、イスラーム教徒は賛同、驚き、恐怖、悲しみ、鼓舞を強調するため、「アッラー・アクバール(神は偉大なり)」という言葉を使う。

しかしこの言葉は、テレビで映し出される荒涼とした土地で銃を持った人々の映像ととも流れ、宗教がからんだ暴力を誇張して示唆するようになった。そのためシリアの活動家グループは、戦火に引き裂かれているこの国で殺りくや虐殺の現場を撮った映像でその言葉を使わないようにするトレーニングを、民間のジャーナリスト向けに始めた。

「それは良い印象を与えません」とトルコのCenter for Civil Society and Democracyの代表ラジャー・アルタリは言う。

ラニ・アリは、言葉を使ってしまうそんなジャーナリストのひとりである。内戦前はイドリブの町で電子工学を学んでいた彼は、昨年は人々が蜂起した様子を紛争地の内側から記録していた。

多数の弾丸が打ち込まれた子どもを抱く父親を撮影した時、「私は直視したくなかったので、顔をそむけて撮影しました」と彼は語った。その映像には、「アッラー・アクバール、アッラー・アクバール」と何度も繰り返されるラニの声も記録されていたのである。

この言葉は、ラニの撮った映像のあちこちに含まれていた。ふたが開いたままのひつぎを抱えて街中を歩く群衆のかけ声として。自由シリア軍の一団が、トレーニングの終わりにアメリカンフットボールで円陣を組むような感じでかけるかけ声として。そしてもちろん、反政府軍が政府軍に向かってAK-47を撃つ時にも。

「プロとは思えないので、もう言いません」とラニは言う。「でも、私が口に出した理由は、誰も私たちのことを助けてくれないからです。神を除いて、誰も私たちのことを思ってくれないからなのです」

Ryan Fletcher




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