世界の発展1970-2010 ― その事実
(抄訳)

WORLD PROGRESS
1970-2010
- THE FACTS

New Internationalist No.460
March 2013 p14-15

NIが伝えてきたこの世界は、過去40年で劇的な変化を遂げてきた。だがそれは、必ずしも我々が望んだように変わってきたわけではなかった。ではどんな変化があったのか、その一部を見てみよう。

◆人口
1970年に比べると、世界の人口は倍近くになっている。だが、人口増加のペースは、1970年代当時の予測よりも早く鈍化している。この間出生率は大幅に減少している。
・世界の人口:37億人(1970年)→70億人(2011年)
・女性の出生率の世界平均(1):4.7人(1970年)→2.5人(2010年)

出生率が最も高い国々は貧困国、後発開発途上国であり、ほとんどがサハラ以南のアフリカ諸国である。これらの国々の出生率を、女性の権利や貧困層の生活水準の向上によってより短期間で低下させることができれば、2050年に90億人に達するという現在の人口予測よりも早い時期に人口の安定化を図ることができるだろう。

◆乳幼児死亡率
5歳未満児の死亡率では非常に大きな進展が見られた。世界では、乳幼児死亡率は60%低下した。しかし最貧国では、9人に1人が死亡し、サハラ以南のアフリカでは8人に1人近くが死亡している。

・地域ごとの1,000人あたりの5歳未満児死亡率(1)
            1970年  2010年
サハラ以南のアフリカ  234人   121人
南アジア        194人   67人
東アジア&太平洋諸国  115人   24人

中南米&カリブ海諸国  118人   23人
中東&北アフリカ    187人   41人

先進工業国       24人    6人
後発開発途上国     240人   110人
世界          139人   57人


※サハラ以南のアフリカでは、実際には1970年(310万人が死亡)よりも2010年(370万人が死亡)の方が多くの子どもが死亡している。2010年の死亡率が低くなる理由は、2010年の方が人口が多いからである。

●富と貧困
それは、時を経て、基準と分類が変わり、単純に比較できるものではなくなった。国民総生産(GNP)は国民総所得(GNI)に置き換わり、「低所得」あるいは「後発開発途上」というレッテルを貼られていた国々の顔ぶれも1976年と2010年では変わっている。しかし、言えることははっきりしている。40年にわたる開発の努力とその後のグローバル化は、格差の縮小をもたらしたとはとても言えず、実際には最も豊かな国々と最も貧しい国々との格差を拡大した。

1976年:
 低所得国=150ドル
 先進工業国=6,200ドル
 格差=41.3倍
2010年:
 低所得国=669ドル
 先進工業国=40,845ドル
 格差=61.1倍

・2010年の1人あたりの平均所得
 最低=160ドル(ブルンジ)
 最高=13万6,540ドル(リヒテンシュタイン)

出典:
(1) UNICEF, The State of the World's Children 2012. (2) 1976 figures are in gross national product per capita and are taken from the World Bank's World Development Report 1978. 2010 figures are in gross national income per capita and come from The State of the World’s Children 2012, though UNICEF also derive their figures from the World Bank.



No.460  What has development done for me? - Four decades in the life of the worldThe feral rich



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