土地収奪 ― その事実
(抄訳)
LAND GRABS
- THE FACT

New Internationalist No.462
May 2013 p14-15

大規模な土地取引は、強制的に住民を追い出し、暮らしに打撃を与える。

土地収奪(Land Grab)とは?
・物議をかもしている大規模な土地(200ヘクタールを超える広さ)が、外国や地域外の者たちによって取得されること。しばしば補償もないままに、そこに住む人々から土地が取り上げられることになる。

誰が土地収奪をするのか?
・外国の投資家、国のエリート、近隣の住民など。
・世界の取引の32%に地域の投資家が関与している。アジアの場合、この数字は57%になる。(3)
・湾岸諸国の土地取得需要の66%は、海外での食料生産を目的としたもので、そのほとんどがアフリカである。(3)

開発途上国における土地収奪(2000年以降)(1)
・ここ10年で世界では500万ヘクタールの土地が売却されていると見られる。

土地収奪トップ10(2) 単位は百万ヘクタール
・海外の土地を取得した国
  米国:2.2
  インド:1.6
  マレーシア:1.2
  アラブ首長国連邦:1.1
  中国:1.0
  韓国:0.8
  シンガポール:0.6
  エジプト:0.6
  アルゼンチン:0.5
  サウジアラビア:0.4
・外国からの投資で土地が買われた国
  スーダン:1.8
  南スーダン:1.7
  エチオピア:1.3
  アルゼンチン:1.3
  マダガスカル:1.2
  インドネシア:1.2
  ナイジェリア:0.6
  ガーナ:0.5
  コンゴ共和国:0.5
  モザンビーク:0.5
・投資国のGDPは、平均すると投資対象国の4倍である。

収奪された土地の用途(%)
 食料:28
 バイオ燃料:19
 木材と繊維:11
 観光:10
 土地投機:10
 鉱業:8
 情報なし:5
 他の農業商品作物:3
 家畜:2
 工業:2
 再生可能エネルギー:1
 炭素貯留:1

大規模な土地収奪は食料安全保障を脅かす。
・世界では、20億人が小規模な農業に食料と暮らしを依存している。
・外国の投資家による農地への投資(2000〜2010年)の3分の2は、深刻な飢餓の問題を抱える国で行われている。(3)
・過去3年間、サハラ以南のアフリカ諸国では、合計で600万ヘクタール分のバイオ燃料プロジェクト(複数)が立ち上がった。(4)
・過去20年でパーム油の収穫高が8倍増加した。2020年には倍になると見られている。(2)
・190に上る非公開の投資会社が農地に投資している。
(4)
・取引された土地のうち、実際に生産が始まるのは25%でしかない。(3)

(1) Land Matrix database, accessed March 2013. (2) ‘Patterns of large-scale land acquisitions’, Paper Land Matrix preliminary data, April 2013. (3) Anseeuw et al, ‘Transnational Land Deals for Agriculture in the Global South’, April 2012. Analytical Report based on Land Matrix Database; landportal.info/landmatrix/ (4) Action Aid, Africa biofuels database, February 2013.1




No.462 Lamd grabs



NIミニリポートは、メルマガで配信しています。メルマガの登録はこちらから





オンラインリポート一覧へ