男という性に挑む女性グループ
(一部翻訳)
Profile of groups sticking it to the Man

New Internationalist No.474
July/August 2014 p12-15

<玩具に男女の区別はない>

セオ・ヒューズが、男児向け、女児向けというおもちゃの分類との闘いを宣言したきっかけは、彼女の息子の大好きな色がピンクだったからだ。「ジェンダー化されたステレオタイプによって、息子の意思による自由な選択が閉ざされるのが嫌だったんです。好きなように選べるようにしてやりたかったんです」、とPlay Unlimitedの共同創設者であるヒューズは述べた。このオーストラリアのグループの最初の活動により、トイザらスの男児向け、女児向けというおもちゃの分類は数週間のうちに廃止となった。この成果により、活動の対象はすぐにオーストラリア中の玩具小売業者に広がった。ヒューズは言う。「この問題における変化は、長年待ち焦がれてきました」。そして彼女は圧倒的な支援を得たことも付け加えた

Play Unlimitedは、英国のLet Toys be ToysやLet Books be Books、米国のA Mighty Girlなどともつながっている国際的な運動の一員である。その運動は、ペギー・オレンスタインの『プリンセス願望には危険がいっぱい』(東洋経済新報社)、コーデリア・ファインの『Delusions of Gender: How Our Minds, Society, and Neurosexism Create Difference』(未訳)などに刺激を受けた。

ヒューズは、ある程度の年齢の子どもたちの選択を両親が制限しないように助言している。「家庭では平等をわきまえて行動すること、ジェンダーのステレオタイプには反論すること、そしてそれに反抗しようとする人々に注目が集まるようにすることです」

http://www.playunlimited.org.au


<ヘジャブをかぶったスーパーヒロイン、その名はカヘラ>

ディーナ・モハメドは、エジプトの19歳のグラフィックデザイナーである。2013年、彼女はベールをかぶったスーパーヒロイン「カヘラ」(アラビア語で「勝者」の意)のマンガをインターネット上で描き始めた。カヘラは、女嫌いに対してもイスラム嫌いと同じように立ち向かう。

ある時には、トップレスで知られるウクライナの「性過激論者(sextremists)」グループ、フェメンをやり玉に挙げた。モハメドは、「彼女たちは、フェミニズムと解放に関する独自の考え方から、イスラムの女性たちをステレオタイプで表現し、非人間的にとらえ、排除しています」、とブログに書いている。「彼女たちのヌードは何の関係もないことで、私もカヘラもまったく気にしません」

カヘラは、性的な嫌がらせをするエジプト人男性たちに対し、そのたくらみを打ち砕いたり、電柱からぶら下げたりして仕返しを行う。エジプトで起こった2011年の革命後、町中での嫌がらせが増加し、女性を狙った嫌がらせもしつこく続く。そんな町中で起こった嫌がらせをインターネット上に記録するツールがHarassmapだ。そしてGraffiti Jaramiは、女性が社会の公的な場で存在感を示すようにするため、力強い女性たちをスプレーで壁に描いて女性の権利を取り戻すよう取り組む。Bassma(「印象づける」の意、2012年に結成)は、嫌がらせの抑止と意識向上のため、非常に目立つジャケットを着てカイロの地下鉄や町中をパトロールする。

http://qaherathesuperhero.com
http://harassmap.org/en/
https://www.facebook.com/Imprint.Movement.eg


<紳士のたしなみ>

「力を持った男は他の人間を傷つけたり非難したりする必要はない」。これは、Men's Resource Centre Rwanda(RWAMREC)が広める考え方のひとつである。この団体は、ジェンダー平等のために取り組む組織としては、ルワンダでは男性が主導する初めての団体である。

RWAMRECは暴力的な男性に対し、「肯定的な男性像」という新しいモデルを教えるためのトレーニングを行っている。英国の新聞『ガーディアン』の記者ニーサ・チューによれば、夫が料理をし、家の掃除をするというその指導方法によって、トラブルを起こしていた男性たちが夫婦不仲・対立カウンセラーに変わっていくという。

多くの団体が、家父長制度を非難するために男であることの意味の再認識を行っているが、RWAMRECもそのひとつである。この種の運動の中でも最大の運動は、現在は国際的なネットワークとなっている反暴力キャンペーンのWhite Ribbonである。White Ribbonは、学校を回って男子学生に「同意」ということについて教えているカナダ人のマイケル・カウフマンが推進している。そのほかには、穏やかに公平な負担で育児分担を推進するMenCareというキャンペーンが、ブラジルからラトビアまで影響力を誇っている。より政治色が強いものには、ニューヨークを拠点にするChallenging Male Supremacy Projectがある。

http://rwamrec.org
http://men-care.org
http://www.whiteribbon.ca




No.474 Meet the new feminists(新しいフェミニストたち)


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