モンサント社 ― その事実
The FACTS
- Monsanto and Co

New Internationalist No.481
April 2015 p15

1.遺伝子組み換え企業ビッグ6(1)

−モンサント(米国)
−デュポン パイオニア(米国)
−シンジェンタAG(スイス)
−ダウ・アグロサイエンス(米国)
−BASF(ドイツ)
−バイエル クロップサイエンス(スイス)

世界の農地の10%以上で遺伝子組み換え(GM)作物が栽培されている。
・2014年のGM作物の栽培面積...1億8,150万ヘクタール(2)
・そのうちモンサントの作物が栽培されている面積...1億1,400万ヘクタール(3)

11種類の遺伝子導入作物が28カ国で商業的に栽培されている。(4)

世界で最も多いGM作物の上位4種は大豆、綿、トウモロコシ(corn/maize)、キャノーラ/菜種(canola/rapeseed)である。そのほかには、テンサイ(砂糖大根)、パパイヤ、カボチャ、トマト、トウガラシ、ナスなどがある。

米国の加工食品の80%にGM作物が使われている。(6)

米国人は、GM作物が使われた食品を1人当たり年間87キログラム摂取している。(7)

主なGM作物栽培国と栽培面積(5)

米国(世界合計の40%を占める)7,300万ヘクタール
−ブラジル 4,200万ヘクタール
アルゼンチン 2,400万ヘクタール
−カナダ 1,100万ヘクタール
−インド 1,100万ヘクタール
−中国 300万ヘクタール
−オーストラリア 50万ヘクタール

2.世界へ拡大するモンサント

世界6大陸の66カ国に404の施設を持つ(3)

モンサントが特許を保有するGMのタネから栽培されている割合(3)
 -米国のトウモロコシの80%
 -米国の大豆の93%
モンサントは、タネ、植物、その他の農業関連品・技術において、1,676の特許を保有している。(3)

3.マネー、マネー、マネー
・モンサントの株式時価総額は、2000年から2014年の間に70億ドルから660億ドルに増加した。(8)
・2014年の総売上高は27.4億ドル。(9)
・2004年から2014年の間にワシントンで政治的なロビー活動に費やした費用は6,230万ドル。(10)

4.モンサントと裁判
所有するバイオテクノロジーの特許を守るため、モンサントはしばしば法律に訴えている。
・2,300万ドル:米国内で400の農家と56の中小企業に対して「特許侵害」を訴えて得た総額。

しかし、モンサントが敗訴する裁判も多い。最近では次のような判決があった。
・9,300万ドル:ウェストバージニアの最高裁(2014年)の判決で、エージェントオレンジ(枯れ葉剤)によるニトロ市市民の健康被害に対する和解金。(11)[訳注]
・虚偽の広告に対する判決が、フランスと米国(2009年)、英国で下された。(12)
・150万ドル:インドネシア政府要人への贈賄に対して2005年に米国司法省が課した罰金。(13)
・200万ドル:ブラジルの農家から違法で不公平な形で大豆の使用料を徴収していたとされ、2012年にブラジル最高裁判所がモンサントに返還するよう判決を下した額。(14)

出典:
(1) Biology Fortified
(2) ISAAA
(3) Food & Water Watch
(4) Genewatch
(5) Genewatch
(6) Fast Co-exist
(7) Environmental Working Group
(8) St Louis Business Journal
(9) Investigate Midwest
(10) Open Secrets
(11) Natural Society
(12) GMWatch
(13) BBC News
(14) Nature

訳注:モンサントはニトロ市にあった工場で、1948年から1971年まで枯れ葉剤を製造していた。そのため町全体がダイオキシンに汚染され、それが原因でがんになったという集団起訴があり、裁判が行われていた。





No.481 Total control - is Monsanto unstoppable?(モンサントの支配から逃れられるのか?)


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